プレシオサとスワロフスキーのカットは多岐にわたりますので、ここでは「チャトン」というカットストーンを例に解説します。
チャトンとは
チャトンというのは裏面がVカットになっている、ダイヤモンドのブリリアンカットに近いカットを施したストーンのことです。チャトンでは、真上にある平たい部分が「テーブル」、テーブルの周囲を取り巻く部分が「クラウン」、そして裏面の部分が「パビリオン」と呼ばれています。
プレシオサとスワロフスキーのカット数を比較
チャトンのカット数は8面から24面までと様々で、単純にカット数が多ければ多いほどいいというものでもありません。少ないカット数ではギラッとした鋭い輝きを放ちますが、テーブル部分からフォイルが見えてしまいます。一方、カット数が多くなると、テーブルから放射状の輝きが散乱して見えるので、よりダイヤモンドに近いイメージになるのです。
スワロフスキーのチャトンは8面・14面・16面カットです。一方、プレシオサは8面・15面・24面となっており、最もチャトンのカット数が多いのはプレシオサとなります。ただしプレシオサの24面は、0.70〜0.80mmの小さいストーンにしか採用されていません。ダイヤモンドの輝きに近くなり、スワロフスキーの16面カットよりもプレシオサの24面を好む人も多いのです。
カットによっては差が出ることも
両社のボール30mm(カラー:クリスタルオーロラ)を並べて比較してみた場合、色味的にはどちらも美しいのですが、スワロフスキー社製のボールは224カットでほぼまん丸な形状です。一方プレシオサ社のボールはカット数が110〜120で、スワロフスキーと比べてカット数が少ないことがわかります。
しかしプレシオサで特筆すべきなのは、15面カットの製品です。不均等にV字のカットが入っているため、複雑で繊細な光を放ちます。このカットが引き立つのは、1.7mmほどの小さめのストーンです。
また、プレシオサはスワロフスキーの製品と比較すると比較的安価なので、様々な用途に選びやすいという点がメリットです。アクセサリーやネイルなどにお使いになる場合に、お選びになるといいでしょう。
「作ろ!ドットコム」では、チャトンやフラットバック、ハートやティアドロップなどのファンシーなカットなど、様々なカットストーンを多数取り扱っています。
プレシオサストーンとスワロフスキーは、どちらもカラーバリエーションが豊富です。ここでは双方のカラーについて解説します。
豊富なカラーバリエーションのプレシオサ
プレシオサのカラーバリエーションは、スワロフスキーとさほど大きく変わりません。ただし、同じ名称のカラーでも色味が違う、あるいはスワロフスキーにはない色がプレシオサで選べるといったケースはあります。
プレシオサの公式サイトで「ガラスのカラーは800色」と公表しているだけあって、全般的にカラーバリエーションは、他のクリスタルと比べ豊富といえます。色にこだわってカットストーンをお探しの方は、プレシオサの方が希望に近い色を見つけられる可能性が高いでしょう。
プレシオサのカラーリスト
プレシオサの公式サイトでは、クリスタルやパール、AB色(オーロラ系)、コーティングなど、200色ものカラーを公開しています。ただし小売店舗などで全ての色を扱うのは難しいため、店舗毎にカラーリストを作成していることが少なくありません。
カラーリストは、カットやパーツの種類などでまとめているのが一般的で、一店舗で扱っているカラーは70〜80色ほどが多いです。
「作ろ!ドットコム」でも、チャトンカットのカラー一覧や、フラットバックのカラー一覧、ストーンのカラー一覧など、6種類のカラーリストを提供しています。また、プレシオサ社正規品のカラーサンプルボードも販売中です。
プレシオサ社の正規色見本ボード(210×297mmのA4サイズ)には、MAXIMAチャトン全63色が掲載されています。スタンドや壁掛けなどのディスプレイとして、ぜひご活用ください。